エコロジストが第三党に。

投稿日時 : 2019/05/27 18:30

経済紙 Les Echosのサイトより:「ヨーロッパ議会選挙:緑の党が、フランス政治の第三の勢力になる」

フランスでは日曜日に投票があったヨーロッパ議会選挙の大きなニュースは、極右政党、Rassemblement Nationalがトップだったことだが、もう一つ、フランスで大きく取り上げられているのが、Eurpe Ecoligie-Les Verts(EELV:ヨーロッパ・エコロジー=緑の党)が第三の勢力になったことだ。

投票前までの調査などでは、10%にもいかないという予想だったが、いろいろな解説によると、ジレ・ジョーヌ支援者などがどこに投票するか読み切れていなかったこと、若者たちが予想よりも多く投票した結果、ジレ・ジョーヌ支持者層や、若者からの投票を集めたEELVが第三位となった。しかも、エコロジー関係の党は、他にもあったので、それを併せると、15%を越えるという。

北部ヨーロッパに続いて、フランスでも近年、環境問題は、重要な政治テーマになっており、このヨーロッパ議会選挙の数日前も、マクロン大統領が環境問題への取り組みをアピールし、選挙前の票集めだと批判されたくらい。マクロン大統領だけではなく、右派、左派をとわず、環境問題はどの政党も取り組みをアピールしている。

それでも、投票するフランス人は、しっかりとした環境問題政策を掲げる根っからのエコロジー政党を選んだ形で、国内選挙とは違い、ヨーロッパというより広域的な政策が作られるヨーロッパ議会選挙では、とくにこのような結果になったという分析が多い。

かえって、上位二大政党だが、多くの論調は、マクロン大統領までもが関わって、あまりにもRNとの一騎打ちであることを強調したことが裏目にでて、反マクロン票がRNに集まってしまったのではという見方も多いようだ。

バカンスまで、まだまだフランスの政治、社会は流動的かもしれない。