やはり会食は危険。基本的な対策も重要。

投稿日時 : 2020/12/18 18:00

「Covid-19:夕食、レストラン、仕事場…。パスツール研究所の感染調査でわかったこと。」
Le Parisien紙のサイトより。

マクロン大統領にCovid-19の陽性反応が出たことは日本でも大きくとりあげられたが、木曜日に発表されたのが、待ちに待たれていたフランスの感染症研究の最先端の機関、パスツール研究所(Institut Pasteur)が調査た大規模かつ科学的な調査結果だ。これは10月末、つまり2回目のコンフィヌモン以前の感染者2万人以上を対象にしたもので、どこでどのように感染するのかがわかったという。

研究所によると、最も重要な結果は、44%の感染者は、誰から感染したか分かっているということで、21%は誰からは分からなくともどこでかは想像できるという。35%だけが、いつどこで感染したか分からないという。この44%のうち、1/3が家庭内、家庭(世帯)外でも1/3が家族間、職場や仕事関係でも3割近くだ。

さらに重要なポイントは、感染した人の93%が、何が原因か明確にわかっているという。つまり、マスクをつけていなかった(自分あるいは他人)とか、適切な距離をとっていなかった、換気をしていなかったという、基本的な感染症対策の怠りだ。

もうひとつ重要なポイントは、明らかに会食(家庭内もレストランやバーもふくめ、仕事上の会食なども)はリスクが高いことは明確になったという。やはりフランス風の会食は、そもそも「密」で、よくしゃべり、長時間という。

調査の対象時期はレストランやバーが完全にオープンしていた時期ではないので、実際にレストランやバーでのリスクがどのくらいかは分からないが、政府が指導している感染症対策の方向性はまちがっていないようだ。

また、調査によると、しばし問題視されていた公共交通機関での感染リスクはそれほどでもなかったという。

マクロン大統領の感染もこの調査結果と同様で、感染源は会食か仕事上での集まりだったとされている。これで、日本と同じように政治家の会食が問題視されはじめている。