一色

投稿日時 : 2019/04/16 18:30

L’Expressのサイトより。「“ノートル・ドラマ(我々の悲劇:ノートル・ダム(我らが婦人)とかけて)”、“惨事”:各紙の衝撃的表紙」

昨晩(月曜)から、すべてのメディアもSNSもほぼこれ一色。フランスではもちろん、世界中でも大きく取り上げられた、ノートル・ダム大聖堂(一部日本の報道では、“寺院”としているところも。)の火災のニュース。

大きく取り上げるのは各メディア同じで、当然、他のメディア(国内・国外)でも大きく取り上げられているということ自体もニュースに。上記、L’Expressのサイトでも火曜日朝の新聞などの一面を紹介。

マクロン大統領は、昨日(月曜日)予定していた、大討論会を受けての会見を延期(とはいえすでに内容は収録済み)して二度も現地を訪れた。この会見は、この火災を受けて、内容を変更して後日発表の予定という。ヨーロッパ議員選挙にむけての選挙活動も自粛の動きが拡がっている。

まだ、昨晩のショックの状態がメディアでも見られるが、SNS上ではすでに陰謀説・フェイクニュースも現れ始めている。そして一部では、このニュース一色になっていることに警鐘をならすメディアもでてきた。

例えば、あえてソースは記さないが、下記のような点を指摘する:
・この火災は世界遺産でもある建造物が焼失したという大きな事件だが、人の命が失われたわけでもなく、もともと修復中の事故で、大きな保険もかかっていたはず。
・ここ数ヶ月、フランスでは大きな住宅火災があって、生活が困窮している人びとがいるが、その救済は進んでいない。
・フランスの歴史的建造物で、修復が緊急なものはもっとたくさんある。
・あっという間に、ノートル・ダムの「復興」のための募金、寄付が集まっているが、なぜその前から、経済的な支援が必要だったノートル・ダムの修復事業に協力していなかったのか。

原因究明には時間がかかりそうだが、そこはフランス、しばらくすれば、他のメディアなどでも、いろいろな意見がでてくるだろう。